2009年08月11日

日曜日だった

 土曜の夜はウロチョロしていたけど、無事に帰った。
 温い風呂に浸かり、ぱこーんと眠った。
 
 朝……。
 いつもの如く、5時、6時、と何度か軽く目覚め、その都度、冷蔵庫までよろよろ近づく。
 小さなグラスに少しだけ、冷たいミネラル水を注いで、飲んで、またベッドに潜り込む。 

 日曜日じゃないか!
 幸せだよ。

 夢を観た。 
 学生時代に親しかった中国人留学生の游(ユウ)さんと旅をしていてはぐれ、列車を何度も乗り換えるけど会えないという夢。 
 最後には、チョコレート色の古風な電車に飛び乗ったところで、ほんとに目が覚めた。 
 もう少し、游さんを追いかけていたかった。

 9時だった。 
 空は安物の絵の具で塗りつぶしたように青く、雲は三流の絵描さんが上手なつもりで描いたように白い。 
 昨夜は、けっこう飲んだハズなのに寝覚めは爽やかで、小さいグラス2つにそれぞれ、冷たい水とアイスコーヒーを注いで、ちびちびと飲んだ。
 ここは大事で、前夜に悪い飲み方をしていると、水すら受け付けないのだ。
 冷たいコーヒーなんぞ、論外だ。

 暑いバルコニーで、煙草を立て続けに吸った。 
 俺の部屋のエアコンは、基本23℃に設定している。
 部屋が冷え切ると、寒いと思うこともある。
 が、とにかく、それを切ってからバルコニーに出ないと、背中から室外機の温風が襲いかかる。 
 めんどくさいもんだ。
 
 我ながら何を思い立ったのか、洗濯を始め、干した。 
 青い空のせいか?

 引っ越しのさいに、布団袋に詰め込んだままだった冬物の毛布も、二度に分けて、洗濯した。 
 あっけない。

 あまりにあまりにやるせなく、近所を散歩した。
 脂っこいラーメンを食べてみた。 
 
 帰り道の荒物屋で、4メートルの物干し竿を買った。 
 もっとも、伸縮タイプなので、2メートルくらいには縮む。 
 でないと、家に持ち込めないだろ。 

 毛布をかけるのに、4メートルの物干し竿は十分だ。 
 うまく使えば、2枚掛けられるよ。 
 と、思っていると、突然の夕立。 
 ていうか、ゲリラ雨。 
 こりゃ、洗濯し直しだろうか。 

 出版エージェントのP女史から、メールが来た。

「昨夜は、大作家のBさんのトークショーへ行ってきました。
 素敵な会でしたよ。
 しばらくの間、あなたとは連絡も取れませんでしたが、いったい何をしているのですか?
 週に60枚程度を書くことが、最低限の仕事ではないですか?
 でなければ、あなたはもう、老人に近いのですし、今後はありません」
 
 老人ってともかく、週に60枚って、それはどうにでもなるでしょう? と思う。 
 別に、プロ作家じゃないし。
 そんなん、なんぼでも書けると思うけど、いろいろあって……、どこにも行けない(遠くには)。 

 P女史は、美術館巡りと映画鑑賞と芝居鑑賞とマンドリンの稽古とイタリア料理の会食で忙しかったらしいのだが、夜は空いているとのこと。 

「あなたのために時間を割くことは出来ます。
 お仕事のことで、お話をする必要があると思いますが、いかが?」
 
 が、俺は、追い詰められるのに弱いのだ。 
 どうしたものかと思っていると、長島縦から、涙のメール。
 
「パクられちゃったよ……」
 とは、覚醒剤をやっていた、彼の愛するアイドルのことだ。 

 愛すべき出版エージェントの苦言も、シャブアイドルへの哀愁から来る旧友の涙話も、どっちも厳しい話だ。
 
 気がついたら、仕事椅子で、うたたねしていた。 

 またメール。
「電話、何度もさしあげたのに、出てもくださらないのはどういうことかしら?」とP女史。 
 
 一方、またメール。
 
「今日は、家族サービスだったよん」と、一昨日までレンタカーで山梨に行っていたはずの縦。 

 そして俺は、またもや仕事椅子で、まどろんでしまった。
 
 ぐらぐら、そしてゆったり揺れて、 
「あ、地震だ」と。 

 札幌の妻に電話してみたが、 
「え、そうなの?」みたいな感じで。 

 とにかく、目が覚めた。
 すんごくおなかが空いた。
 昨夜と同じ松屋はやだし、昼下がりのラーメン屋にもっぺん行くのもしゃくだ。 

 非常に面倒だったが、キッチンの下から精米機を取り出して、近所の米屋から届けてもらっている玄米を、今日は思い切り白く精米してみた。
 大吟醸だ! 
 けど、炊く段になると、食欲が失せた。 

*4メートルの物干し竿を買ったのは、ちょっと嬉しかった。 

*キャンプとかBBQとか楽しんでいる人には、少々凶悪な、嫉妬を感じる。 
 理由……なんだか無邪気に楽しそうで!

*ファストフードは、連続では食えない感じ。

*結局、大吟醸米は無事に炊けて、大皿に盛りつけた。
 塩鮭をこんがりと焼いて、もりもり食べた。
 インスタントの生味噌・味噌汁のありかが判らず、オニオンスープを添えた!
 ううう。


このブログ風読み物はフィクションです。
実在の人物・団体・商品・店名などとは関係なく、
ストーリーも全て架空のものです。

posted by TAKAGISM at 02:24| Comment(2) | 休日
この記事へのコメント
地震怖いですよ嚶。朝の地震 静岡なのでもろ揺れました普段は寝起きが悪くゾンビのような顔で起き出すのですが飛び起きて子供部屋へすっとんできました
あたしも母親なのね
Posted by みゃちこ at 2009年08月11日 07:58
全て架空のものです〜って読み終わった最後に見たら、読んでいた最中に感じていた気持ちがカラカラと消えちょっと虚しさを感じています。

この落胆もタカギズムさんの計算された文章力なのでしょうか?
Posted by at 2009年08月11日 08:46
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