2010年05月28日

ヤングくん

 山手線の中で、後輩のヤングくんと吊革を握っていたんだ。
 ヤングは中国のダーレン(大連)という港町出身、ナイスガイだ。

「なあヤング、ビール一杯につき、ひとつの北京語を教えてくんない?」
「いいですよ」
「ありがと。で、俺は今夜、1パイントのビールを、君に与えたよね」
「はいはい、ありがとうございました」
「まあな」
「だから、いい言葉を教えますよ」
「お!」
「いちばんいい言葉はですね、そうだな……《めいにゅ》」
「めいにゅ〜」
「いいえ。めいにゅ」
「めいにゅ」
「そうそうそう」
「めいにゅ」
「そうそうそう、うまいですね」
「めいにゅ」
「そうそうそう」

 よし。

「それを使うと、とてもイイですよ」と、ヤング。
「ありがとう、使ってみる!」

 北京のある会社に行って、ミーティングをした。
 グラフィックデザイナーという肩書きの、とても若い女性が二人、現れた。
 アニメーションのキャラクターについて、5分くらい話した。
(日本語が上手な、ハオという素敵なやつが、通訳をしてくれた)

 別れ際に、なんだか本能的に、ヤングの言葉が浮かび、
「88・めいにゅ」と言ってみた。
 デザイナー二人が、瞬時に、真っ赤になった。

 ヤングは、俺に何を教えたのか。
posted by TAKAGISM at 02:38| Comment(0) | 雑感